Menu Close

今月の注目重賞Vol.02

習志野きらっとスプリント(SⅠ)
レポート!

《習志野きらっとスプリントとは?》
習志野きらっとスプリントは地方競馬スーパースプリントシリーズの最終戦!
トライアルとして行われた6戦(水沢・早池峰スーパースプリント、佐賀・佐賀がばいダッシュ、川崎・川崎スパーキングスプリント、園田・園田FCスプリント、門別・グランシャリオ門別スプリント、金沢・日本海スプリント)で優先出走権を獲得した各地のスプリンターがシリーズ覇者を狙い、船橋に集います。
そして、秋のダートスプリント路線の頂点であるJBCスプリント(11月3日・金沢競馬場1400m)へとつながる一戦としても目が離せない電撃の5ハロン重賞と言えるでしょう。
歴史を振り返ると2011年の第1回(当時の南関東グレード表記はSⅢ)は笠松のラブミーチャン(濱口楠彦騎手・柳江仁厩舎)が2頭の先行争いから直線で抜け出して初代覇者に輝きました。
その後も第2回、第3回と制し、見事3連覇を達成。第4回ではナイキマドリード(川島正太郎騎手・川島正行厩舎)が外から差し切り、地元勢から遂に優勝馬が誕生しました。
2018年の第8回からSⅡに、そして昨年、SIに格上げされた節目の第10回は浦和のノブワイルド(左海誠二騎手・小久保智厩舎)が道営のアザワクとの熾烈な主導権争いを制し、最後は地元・キャンドルグラスの猛追を抑えてラブミーチャン以来となる連覇を成し遂げました。


SⅠに格上げとなった2020年の優勝馬 鞍上:左海誠二騎手

《第7回優勝馬スアデラ》
スアデラは父にダートGI4勝のゴールドアリュール、母に交流重賞・エーデルワイス賞を制したマサノミネルバを持つ良血馬として2013年2月に誕生しました。
2015年6月に船橋・佐藤裕太厩舎からデビューを果たします。
当時のスアデラについて佐藤調教師は「馬体がしっかりとしていて、乗り味もオープンクラス。2歳の牝馬としては抜けていましたね」と振り返り、初戦では後続に9馬身差をつけての圧勝。
デビューから3連勝を飾り、4戦目の川崎・ローレル賞では2着に好走しました。
3歳となった翌年は牝馬クラシック戦線へと進み、大井・東京プリンセス賞では惜しくも2着。秋の川崎・ロジータ記念(6着)後には休養に入ります。
4歳の春に戦線へ復帰。ここからスプリント路線へと進むことになります。
「3歳時は東京プリンセス賞でいい競馬をしてくれていましたからね。ただ、デビューしてからどの路線に進むべきか模索している中で、短距離の資質は感じていました。遠回りはしましたが、スプリント路線へ進んだことは結果的に良かったですね」と佐藤調教師。
路線変更後、2連勝を飾ると習志野きらっとスプリントへと駒を進めます。
レースは本田正重騎手を背に2着馬には6馬身差をつけての逃げ切り勝ち。
スアデラ、そして佐藤調教師ともに嬉しい重賞初制覇となりました。


佐藤裕太調教師に初の重賞をプレゼントした第7回優勝馬スアデラ 鞍上:本田正重

「1000mであれだけのパフォーマンスを見せてくれるとは思わなかったです。初めて重賞を勝てて、ホッとしたというか、安堵感が強かったですね」(佐藤調教師)。
その後、2018年の浦和・テレ玉杯オーバルスプリント(7着)を最後に引退。
生まれ故郷の北海道千歳市・社台ファームに戻って繁殖馬生活に入り、2020年2月には宝塚記念や秋の天皇賞を制したラブリーデイとの間に栗毛の牡馬が誕生。産駒のデビューが待ち遠しいですね!

《船橋1000mについて》
ジョッキーとしても活躍した佐藤調教師に船橋1000mのポイントについてもお話を伺いました。
「まずはスタートを決めることですね。差しや追い込みの脚質の馬でも五分以上には出たいですね。あとは道中、どれだけ息を入れて楽をさせてあげられるポイントを作れるかも重要です。なので、スタートダッシュを決めて少し楽をさせてあげて、その後も所々息を入れてあげられるといいですね」(佐藤調教師)。
船橋1000mなどの短距離戦に向けた仕上げ方や工夫については、「距離によって仕上げ方を変えるというよりは、馬一頭、一頭、仕上げ方が違いますからね。その日その日でも変わってきますし。調教の時には一完歩、一完歩、踏みしめつつ息遣いなどにも注意しながら、次のレースや先々の指示の出し方とかをどうしたらいいのか考えて乗っています。あとは、メリハリをつけることですかね。でも、やりすぎてはいけないし、やらなすぎてもいけない。そのさじ加減やメリハリをつけるタイミングは気をつけています」と佐藤調教師は語ってくださいました。

最後に直近1年の船橋1000mの傾向も見てみましょう。
計44レース行われ、騎手は本田正重騎手が最多の7勝、次いで習志野きらっとスプリント連覇中の左海誠二騎手が5勝。
3位は2名が並び、張田昂騎手と矢野貴之騎手の4勝となっています。
調教師では佐藤裕太調教師が最多の6勝、2位は新井清重調教師、張田京調教師、山中尊徳調教師の3名が4勝で並んでいます。
枠順では7枠が勝率(19.6%)、連対率(31.4%)ともにトップとなっています。

第11回習志野きらっとスプリントは今月の21日(水)に行われます!
熱戦にご期待ください!